マニュアル

現在、小児科実習で新生児グループを回っている、医学科5年生の李さん。午後のカンファレンスに向けて準備中です。

彼女、周産期医療に興味を持ってくれています。卒業後、旭川に残って一緒に働いてくれると嬉しいなぁ。ちなみに李さん、調べ物をする時にマニュアル本だけではなく教科書も読んでいて、偉いなと思ってました。
私、まだ駆け出しの頃に「マニュアル本は、ちゃんと理屈が分かっている人が、臨床現場で確認のために使うものだ」と教わりました。「マニュアル本を教科書にするのではなく、マニュアル本に書かれていることの理由を教科書や文献できちんと勉強しなさい」と。当時は、また面倒なことを…と思っていましたが、今はその大切さがよく分かります。

今や色々なところにマニュアル本が存在しますよね。私、別にマニュアルがダメって思っている訳ではありません。ただ、マニュアル通りだけではダメなことも多いんじゃないかなって思います。特に恋愛とか(笑)。

さてこちら、当直明けの月曜日の朝、一仕事終えた後に病院のスタバで買ったコーヒー。

店員さんが書いてくれた一言、いいですね。頑張ろうって気になります。しかも今日一日ではなく今週一週間。こういうの、接客マニュアルに書いてるんだろうか。もし、“時には手書きコメントを書きましょう”なんて記載があったとしても、さすがに、“疲れた顔した中年男性にはクマさん(ウサギさん?)の絵を添えた前向きな一言を書きましょう”なんてことは載っていないと思います。店員さんのお人柄ですよね、きっと。

そしてこれは、先日車検から帰ってきた私の愛車。

そう、マニュアル車です。
って、別にダジャレを書きたいだけではありません。書きたかったのは、車検が終わって引渡しの時に、ディーラーの方が「マニュアル車っていいですよね。大事に長く乗って下さい」って言ってくれたこと。車を売る立場の人が、「長く乗って下さい」って言うなんて、接客マニュアルには書いていないと思う。むしろ 「そろそろ新しいのに買い替えてはどうですか?」って言うのが普通なんじゃないかなぁ。

でも私としては、納車9年目にしてますます愛着が増している車に対してそう言ってくれて感激です。車検を通すために余分に払った20万円も、なんとなく諦めがつきます。そして、次買うならまたここでって思ってしまいます。

あっ、でももしかしてこういう作戦なんだろうか。仮にこれがマニュアル通りの対応なんだったら、それはそれですごいなあと思いながら、今年も北海道の冬道をマニュアル車で走る決意をするのでした。

タイトルとURLをコピーしました