学会旅日記 第8回

先日,11月25〜27日に東京は虎ノ門ヒルズで開催された「第64回日本小児血液・がん学会学術集会」に参加してきました.

東京で学会となると特に “旅” の要素はありませんが,無機質なアスファルトと大きなガラスで囲まれた近代的な建物でたくさん勉強してきました.

 

旭川医大小児科からは,更科先生と私がポスター発表で参加しました.

・更科岳大先生

「イノツズマブオゾガマイシン併用CVD療法を行なった再発小児前駆B細胞性急性リンパ性白血病の3例」

・私

「Growing teratoma syndromeを呈した頭蓋内混合性胚細胞腫瘍の1例」

私は初期研修2年目の時点でこの学会に参加しましたが,その当時より知識が(少しだけど)ついたおかげか,多くの発表を理解することができ,たくさんのエッセンスを得ることができました.

この学会は「日本小児がん看護学会」「がんの子どもを守る会」とも共同で開催されています.11月26日のシンポジウム【小児がんを経験して 〜それぞれの思いから〜 】で,当科で治療を行った堀雅弥さんがシンポジストとしてご講演されました.堀さんは現在,弘前大学医学部附属病院で臨床工学技士として勤務され,主にICUで血液がん患者様の診療に深く携わっておられます.AYA世代の小児血液がん患者の悩みについてご講演頂き,治療する立場として非常に勉強になりました.堀さんは当時治療にあたっていた更科先生との再会を非常に喜んでいらっしゃって,小児血液がん診療の醍醐味を間近で実感することができました.

医学的知識以上に多くの学びを与えてくれる学会参加となりました.

 

おまけ:

①神奈川県立こども医療センターに留学中の松本先生.

(右から松本先生、更科先生、福井)

②朝から夕方まで発表聞いてると,食欲が弾けます.

今回食べたラーメン(どちらもおいしくいただきました!)

この経験を今後の診療に活かしていこうと思います.

(血液腫瘍グループ 福井晨介)