鈴木滋先生の論文がDiabetes Careに掲載されました!!

 

内分泌・糖尿病グループの鈴木 滋先生の論文が、Diabetes Careに掲載されました!

Suzuki S, Kokumai T, Furuya A, Takahashi S.

SGLT2i as a Useful Adjunctive Medication for HNF4A-MODY.

Diabetes Care. 2023 Jan 4:dc221573.(IF 19.112)

doi: https://doi.org/10.2337/dc22-1573

おめでとうございます。

以下、論文の要旨となります。

HNF4A-MODYは、HNF4A遺伝子病的バリアントが原因となる、インスリン分泌不全による糖尿病です。治療薬としてインスリン分泌促進薬であるスルホニルウレア(SU)薬が有効で、遺伝子診断が治療に役立つ糖尿病です。一方で、罹病期間が長くなるにつれ、SU薬に不応となることも知られています。SU不応時にはインスリン治療が選択されることが多いですが、自己注射の負担があるのみならず、十分な治療効果が得られていない現状があります。本研究は、SU薬で十分な血糖コントロールが得られなくなったHNF4A-MODY例に対し、腎尿細管からブドウ糖排泄を促進する作用機序を持つSGLT2阻害薬の併用が、良好な血糖改善をもたらすことを世界で初めて示した症例報告です。今後多数例での臨床研究による検証が望まれます。