学会旅日記 第3回

7月10日〜12日の3日間、横浜市で第58回 日本周産期・新生児医学会学術集会が開催されました。
現地に加えて一部セッションのライブ配信とオンデマンド配信のハイブリッド開催でしたが、私は口演発表ということで、現地参加してきました。

旭川を出発し、羽田空港から横浜駅に移動し、そこから桜木町駅へ。

到着は夜8時前。目の前にはみなとみらいの夜景が広がります。
すごくいい感じなんですが、中年男性1人じゃ…ねぇ。

駅前のコンビニでビールを買ってチェックイン。せめて雰囲気でも、ということでYOKOHAMA BEERで1人景気付けです。

翌朝、少し早く起きて近くのスタバで朝食。

開店して間もない時間でしたが、コーヒー片手に読書したり仕事したりしているお客さん、結構いました。よく分かりませんが、”都会のスタバ” って感じです。

さて、今回の会場は、2020年4月に開業した「パシフィコ横浜ノース」。

国内最大規模の多目的ホールと42室の会議室とをあわせ、3000人規模の会議が開催できる、複合MICE施設だそうです。

私の発表は、学会初日の朝一番のセッションでした。
発表後、フロアーの先生からも座長の先生からもご質問を頂き、大変嬉しかったです。色々な視点から意見を頂ける機会は、本当に貴重だと思います。

その後、同じ会場で、関連病院の旭川厚生病院から山木ゆかり先生の発表がありました。発表も質疑応答も実に堂々としていて、もちろん内容も素晴らしいものでした。こういう後輩の姿を見ることは、自分にとって刺激になります。負けないように頑張らねば。

さて、私が学会参加で心掛けていることの一つが質問するということ。
今回も一般演題で質問したのですが、そのセッション終了後に質問した演者の先生から「ちょっといいですか?」って声をかけられました。あれ?なんか変な質問しちゃった??訝しがる私に向かって、その先生が発した言葉は、

「私、旭川医大の出身で、学生の時にNICU実習で先生にお世話になりました」

だったのでした。

聞けば本州出身の彼は、卒業後に地元の病院で初期研修を始め、卒後6年目の今は関東のこども病院で働いているとのこと。こうやって自分が関わった学生さんが医師となり、新生児医療に関わってくれているというのは嬉しい話です。できれば一緒に旭川で働いてほしい、とは思いますが(笑)。

さて、今回の学会は残念ながら初日のみの参加で、慌ただしく帰路に着きました。

夜8時前、旭川市上空にて。みなとみらいの夜景も良かったけれど、自然と街とが織りなすこの景色も違った良さがありますよね。

学会に行くと、その分野における全国や世界の最新の景色を見ることができます。そういう景色に刺激を受けながら、自分が今いる場所の景色をより良いものに変えていく。これが、学会に参加することの大切な意味の一つなんだと思います。

新生児グループ:岡本 年男