ちょうどいい距離

現在大学は、学生さん達の夏休み期間中。新型コロナウイルス感染拡大の影響で行動が制限されている中、皆さんどんな夏休みを過ごしているでしょうか。


こちらは夏休み前まで実習で小児科を回っていた医学科5年生の堀元さん。実習最終日、最後のカンファレンスが終わってホッとしたところで杉山先生と雑談中です。3週間の実習ですっかり私達のグループに打ち解けてくれました。二人の距離がそれを物語っています。「私はフリー素材です!」ということで、独り言に出演して頂きました。3週間の実習、本当によく頑張りましたね。

さて、私たちは普段から色んな人と接しますが、人との距離感ってなかなか難しいですよね。近過ぎず、遠過ぎず。結構悩むことってあるんじゃないでしょうか。

こちらも時々私を悩ませる距離。


大学は出退勤の打刻を顔認証システムで行うんですが、立つ距離によって顔が認識されないことがあります。出勤していきなり「認証されませんでした」って機械の冷たい声で言われると、朝のやる気が奪われます。何度かやり直している間に後ろに人が並んでたりすると焦るんですよね。そういえば、「認証されました」の声の方が「認証されませんでした」よりも小さいのはなんでだろう。成功した時こそ大きな声で言ってほしいのに。


今年6月、お散歩中にたまたま見かけた月と金星のランデブー。中年男性が独りロマンティックな空想に耽っている場合じゃないんですが、なんかいいです。でも月と金星って、どんなに近づいても4000万km以上離れてるんですって。仲良く並んで見えても実は遠い距離って、ちょっと寂しい。ふたつの星は、お互いのことをどう見てるんだろう。


さて、新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。すっかりお馴染みになったソーシャルディスタンスって言葉。病院の中に限らず、色んな場所にこんな掲示があります。

感染拡大の現状や今の感染対策に対して思うところは多々ありますが、今はとにかく、みんなが「自分のやるべきこと」を続けるしかないと思います。そして、「やるべきこと」の理由が自分本位なものであってほしくないとも思います。


ある日の朝、大学の駐車場に現れたエゾリス。警戒して距離をとって、こちらをじーっと伺っています。私もなるべく近づかずに通り過ぎます。

そう、今はまだ距離をとって。
でも、距離はとっても、心は近くに。

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