それって北海道弁ですから

北京オリンピック最終日、カーリング女子日本代表のロコ・ソラーレが見事銀メダルを獲得しました。彼女達にとっては悔しい結果だったようですが、見ている者にはたくさんの大切なものが伝わってきました。本当にお疲れ様でした。そして感動をありがとうございました。

そんな彼女達の4年前の代名詞といえば、北海道弁と言われている「そだねー」。今大会中はほとんど聞かれませんでしたが、2018年の「ユーキャン新語・流行語大賞」の年間大賞にも選ばれました。私のボスである長屋先生が2019年に実行委員長を務めたシンポジウムでも、キャッチフレーズとして使われました。

北海道弁、いいですよね。なんかほっこりします。
道外出身の私は至る所で方言センサーが働くのですが、標準語だと思って北海道弁を喋っている道産子の方、意外と多いんじゃないでしょうか。ということで、今回は私が時々職場で耳にする「それって北海道弁ですから」を紹介します。

「手袋をはく」

特に新型コロナウイルスが流行してからは、アルコールで手指消毒して手袋を「はめる」機会が増えたのですが、道産子の皆様は手袋を「はく」と言います。「はく」はパンツとか靴下とかストッキングとか、下半身に身につけるものに使う動詞だと思うんだけどなあ。

「点滴のぼっこ」

これは、全国的には「点滴棒」もしくは「点滴スタンド」なんだと思います。道産子の皆様、もし本州の病院で働くことになったら、くれぐれも救急の場面で「点滴するから、急いでぼっこ持ってきて!」とは言わないで下さい。多分、場が微妙な空気になると思います。

「体がこわい」

「この子、普段と比べて“こわそう”にしているんですけど…」といった感じで、患者さんの訴えとして耳にします。実は私には、この微妙なニュアンスが伝わりません。医師として患者さんの訴えがきちんと理解できないのって致命的な気もしますが、そんな時は地元福山弁の「えらい」に変換するようにしています。

「押ささる」

病棟にある、緊急呼び出し用のボタン。お尻がぶつかったりして意図せず押してしまうことがあるのですが、そんな時に「すいません、ボタン押ささっちゃいました〜」って使われます。ちなみに道産子の皆様は、この「◯◯さる」を多用します。「書かさる」、「配らさる」、「満たさる」など。ちなみに針が刺さった時は、「針がさささった」ってなるんでしょうか??

「ゴミを投げる」

初めてこのフレーズを聞いた時は、本当に驚きました。なんて行儀の悪い人達なんだろう、ゴミは決められた日に決められた場所に捨てるって教わらなかったのだろうか…って。ちなみに決められた場所である「ゴミステーション」、これも北海道特有の言葉だそうです。

ということで、道産子の皆様にとっては日常的に使う言葉でも、私にとってはちょっと気になる方言なんです。そして、そんな北海道弁の数々を聞く度に、私は心の中で思うのです。
「あんたらがよぉるこたぁ、わしにゃあよぉわからんのぉ。」

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