解説

先日の当直中の早朝、病棟の窓から外を見ると、

もう3月だというのに一面の雪景色です。まだまだ旭川の春は遠い。
で、これは「独り言」ネタで使えるかも、と思いながら写真を撮っていると、夜勤の看護師さん達に聞かれました。

「その写真、何に使うんですか?」
「前も病棟で写真撮ってましたよね?」
「もしかして小児科のブログ?」

そう、彼女たち、この「独り言」コーナーを読んでくれているのです。そして、以前の記事で紹介した“点滴のぼっこ”と、“時々押ささる呼び出しボタン”を私がコソコソ撮影している現場を見ていたのです。

「そういえば、『ゲロゲロ』って何なんですか?」

これは別の記事で書いた、私の渾身の(?)オチへの質問です。聞かれたことにきちんと答えるのは大学人、いや社会人として当然のこと。ということで、早朝から『ゲロゲロ』の歴史や意味、使い方についての“死語講座”を開催しました。彼女たち、分かってくれたかなあ。
でも、オチを改めて解説するのってちょっと恥ずかしいですよね。

同じことはオヤジギャグにも言えます。ただでさえ微妙な空気の中、通じていないオヤジギャグの解説をするのはイヤなものです。
そんな中、先日グループの回診で、自ら発したオヤジギャグに対してノーリアクションだった学生さん達に向けて、丁寧な解説をする強者がいました。

Dr. X:「今日は木曜なのに、水様便が出ています。」
学生達:「…」
Dr. X:「いや、だから、水曜日じゃないけど水様便ってこと。」

Dr. X:(午後からの患者処置を頼まれて)「そんなの朝飯前ですよ。」
学生達:「…」
Dr. X:「いや、だから、昼飯食べた後の処置なのに、朝飯前ってこと。」

ご本人の承諾を得ていないのでDr. Xの正体は明かせませんが、私、その姿勢に感動すら覚えます。学生達に対して最後まで解説する姿は、正に大学人の鏡です。私にそこまで強靭なメンタルはありません。

それにしても、オヤジギャグの境界線って何なんでしょう。

スタバのお姉さんが「ホットあたたまりますよーに」と書くと心まで温まるのに、私が「ホットコーヒー、放っとくと冷めるよ」と言うと場の空気まで冷え切ってしまいます。

枝幸町の丸二永光水産が作る「鮭とば 冬葉二郎(とばじろう)」はヒット商品になるのに、私が外来で「鮭アレルギーなので、鮭は避けましょう」と言うと隣で聞いている看護師さんの表情がみるみる険しくなります。

実に難しい。結局、不用意な発言は慎みましょうということなのかな。でもつい無意識のうちに下らないオヤジギャグを発してしまいます。
で、こんな時こそあのフレーズの出番です。

「あの先生、また下らないオヤジギャグ言ってる…」
「ゲロゲロ!」

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