Withコロナ、Afterコロナ

まだまだ油断できない状況ではありますが、世の中は少しずつwithコロナからafterコロナの時代に向かって動き出していると感じます。イベントの人数制限緩和が進んできたり、状況に応じて屋外でマスクを外すことが推奨されるようになったり、身近なところでは学会の現地開催が増えてきたり。

そんな中、先日私は父親の七回忌の法要のため、約3年ぶりに帰省してきました。

久しぶりの旭川空港。旭川市のシンボルキャラクター「あさっぴー」がお出迎え…って、ここは旭川市の隣町、東神楽町なんですけど。

空港3階には無料PCR検査センターができました。こんな所にwithコロナの時代を感じます。

搭乗すると、予約した窓側の座席へ。世の中には通路側派の方もいらっしゃるようですが、私は断然窓側派。理由はシンプルに外の景色が見えるから。とか言いながら、乗って座って寝て起きたら羽田でした。

そして羽田で広島行きの飛行機に乗り換えます。もちろんここでも座席は窓側。この区間の景色で楽しみなのが、富士山の眺めです。

しかし、残念ながら座席は逆サイド。
それでも北アルプスの山々(たぶん)と、遠くに日本海(たぶん)が綺麗に見えました。

そして出発から約7時間で実家に到着。変わらない近所の景色、道ゆく人々が話す福山弁、肌に感じる空気の質感、何気ない日常の一瞬が、私を若かったあの頃に引き戻します。

新聞のテレビ欄も広島ローカル。カープの試合も放送されていました(が、結果はボロ負け)。ちなみに野球観戦のお客さん、結構入ってましたね。そんなところにafterコロナへの動きを感じます。

今回のメインイベントである法要は、家族5人が集まり、読経と焼香を中心に約30分で終了です。Withコロナの時代、会食のない簡素な法要ではありましたが、亡き父との思い出に浸るにも、私の足が痺れて立てなくなるにも、十分な時間でした。

翌日は最高気温31℃の中、ちょっとだけ生まれ故郷の鞆の浦を散策。その時の様子は後日紹介するとして、結構観光客は戻ってきているんですね。ここでもafterコロナへの動きを感じます。

さて、帰りの飛行機も座席は窓側。

念願の富士山が、駿河湾とともに綺麗に見えました。
そして羽田で旭川行きの飛行機に乗り換え、出発から約7時間で気温19℃の旭川に到着。たった2日で変わるはずもない景色、道ゆく人々が話す北海道弁、肌に感じる空気の質感、何気ない日常の一瞬が、私を現実に引き戻します。あーあ、これからまた仕事か。

ということで、医局にもみじ饅頭を置いて、その後病棟に向かうと、ちょうどコロナ陽性妊婦さんの分娩が終わったところでした。お母さんは感染病棟へ入院し、隔離が解除されるまで赤ちゃんはお預かり、面会もオンラインで行うことになります。
コロナ流行当初は、生まれた赤ちゃんとお母さんが一緒にいられないのは「仕方のないこと」でしたが、最近世界的にはお母さんがコロナ陽性であっても、感染対策した上で赤ちゃんと同室することを推奨する流れになってきています。

病院全体としても、今はまだ原則面会禁止が続いています。
もちろん全てを一気に元通りという訳にはいきません。でも、こういったところも少しずつafterコロナに向かって動き出していくことができれば、と私は思うのです。