規格外

以前このホームページでも紹介した、旭川医大小児科の若手症例検討会

10月は、「カポジ水痘様発疹症」という疾患がテーマでした。
某ドクターの「耳の穴カッポジってよく聞かなきゃ」というコメントはさておき、今回も若手からの質問あり、上級医からのコメントありで、私自身大変勉強になりました。月に一度の勉強会には、老若男女を問わず毎回30人近くの先生達が参加してくれます。元々、厳格に規格を作らないという方針で始めたこの企画。若手の先生達には、これからも型にはまらず自由闊達な議論をしてほしいなと思っています。そのことがみんなのレベルアップや会の発展につながるはずです。

なんでも規格通りじゃつまらない。

昨年我が家で購入した規格外の八朔。大小不揃いで、甘かったり酸っぱかったりがありましたが、その方が私は好きです。お値段も少し安いし。

こちらは傷が付いて規格外になった富良野メロン。病棟看護師さんの実家で作られたものですが、売り物にならないとのことでお安く手に入れることができました。味は変わらないのに商品価値が下がるなんて、なんだかなあ。

私たちだって、みんな一人一人個性があって違うはず。最低限のルールは必要ですが、見た目も中身もバラバラなのは当たり前。そして、ちょっとぐらい傷付いている方が、人としての深みが出るんじゃないだろうか。

さて、私の周りで頑張っている若者達。

生まれたばかりの赤ちゃんの状態を安定させるために、点滴をしている土川先生。

円滑な学会運営のために、事務局のお手伝いをしている齊藤先生と栗澤先生。

入院中の子ども達の笑顔のために、病棟のハロウィンイベントのお手伝いをしている吉川先生と柴垣先生。

そして、私の独り言ネタのために、忙しい仕事の手を止めてポーズを決めてくれる福井先生。
「頑張る」や「若者」の定義はさておき、私の周りには頑張っている若者がたくさんいます。

そんな彼らを見ていて思います。傷付くことを恐れずに、自由な発想を持ち続け、規格外の成長を遂げてほしいな、と。