寒かったら着ればいい

冬です。寒いです。

エゾヤマザクラも寒さに耐えています。でもこの長い冬は、エゾヤマザクラにとって春に色鮮やかな花を咲かせるための大切な準備期間なのでしょう。

大学中央玄関前の木々は、まるで白い花が咲き誇っているかのよう。雪のない土地で育った私にとっては思わず立ち止まって見惚れてしまうような光景です。ここって観光地?いえいえ、残念ながら職場です…。

それにしても旭川の冬は寒い。ある日の朝、私の車の温度計。

マ、マイナス25.5度!?ここまで寒いと、もう笑っちゃうレベルです。

この日、医局の窓から見えた景色。忠別川から立ち昇る川霧が、朝日に映えてとってもきれいでした。ここって観光地?いえいえ、もちろん職場です…。

さて、そんな寒い日にはついつい暖房の設定を上げてしまうんですが、資源も大切にしなければ。他にいろんな方法で体を温めて、できる範囲で省エネです。

ちょっとだけ健康を気にして注文する醤油野菜ラーメン。美味しいラーメンを食べると、心も体も温まります。

辛さが加わると、さらに温かさアップ。最近ラーメン食べ過ぎを自覚する私は、寒さ対策も兼ねてカレーを食べる頻度が増えています。

熱燗もいいですね。体を温めるには実に“好都合”な手段です。

でも色々ある中で、私の寒さ対策の基本はこれ。

そう、寒かったら着ればいい。その昔、ACジャパンのCMでも言ってました。「暑ければ脱ぐ、寒ければ着る」って。

そして冬の北海道、寒さに備えて何かを着るのは人間だけじゃありません。

冬の初めに行われる冬囲い。寒さや雪の重みから樹木を守るため、ネットや麻布やムシロを着せていきます。見た目にも風情があり、北国の冬の風物詩でもあるんですが、この植木の姿をよーく見て下さい。着ている服からお腹がはみ出している中年男性みたいに見えるのは私だけ?
運動不足に加えてラーメンやカレーや熱燗のせいで最近とってもお腹の出っ張り具合が気になっている私には、とても他人事とは思えません。いや、むしろ親近感が湧くと言ってもいいぐらい。

でもそんなお腹(?)も、すっぽり雪で覆われれば全然気になりません。臭いものには蓋をする。飛び出たお腹は上から隠す。実に手っ取り早くて良い手です。いや、本当はダメだけど。

ということで、ゆったりめのダウンジャケットを着て寒さに備え、ついでに気になるお腹もすっぽり隠し、今日も私はいそいそとカレーを食べに出かけるのでした。

ああ、春になるのが恐ろしい。