春の終わりに

前回の独り言で紹介した、病院前の桜の木。

先日講義に向かう途中に見上げると、

すでに花は散り、すっかり葉桜になっていました。花の命は本当に短い。

こちらは医局から見える旭岳。

雪が溶けて山肌がしっかりと見えるようになってきています。あの山に暮らすヒグマたちも、冬眠から目覚めて活動を始めているに違いない。そういえば、北海道各地でヒグマの目撃情報が伝えられています。

そしてこちらは、近所の河川敷の雪捨て場。

先月まだたくさん残っていた雪は、

今はほとんど溶けてなくなってしまいました。周りの草木もすっかり緑色です。最近は旭川も最高気温が20℃を超える日が増えてきましたね。

鯉の季節も終わりました。

病棟で泳いでいた鯉のぼりも、今年はもう撤収されました。

ちなみに鯉といえば、やっぱりカープ。

昨年このコーナーで紹介した、「カープは鯉のぼりの季節まで」という格言。昨シーズンも見事に的中し、この時期3位だった我が広島東洋カープは、終わってみれば最下位と僅か0.5ゲーム差の5位だったのでした。さて今年はどうなることやら。

気が付けば今年も春の盛りは終わってしまい、春の終わりを迎えようとしています。ということは、少しずつ夏が近づいてきているってことなんですね。こうやって、どんどん時間だけが過ぎていく。

ちなみに「春の盛り」には、「人生の最盛期」っていう意味もあるみたいです。春の終わりを迎え、自分の春の盛りは一体いつだったんだろう…?と、思い悩み、そして沈み込む私。最近よくこんな気持ちになるのって、男の更年期障害の症状なんだろうか。

でも、よく目を凝らすと、まだ所々に春の名残を見つけることができます。

誰に見られる訳でもないのに、葉桜の中で、そっと一輪咲いている桜の花。
私も春の終わりとか男の更年期とか言っていないで、そっとでいいからもう一花咲かせることができるように頑張らなければ。

春の終わりに抗うように独り咲く桜の花を見ながら、私は思うのです。加齢による衰えに少しでも抗っていかなければ、と。