小さい春

以前から思っていた素朴な疑問の一つ。なぜ、四季の中で「小さい」という形容詞が付くのは秋だけなんだろう。そりゃダークダックスの渋い声で、「ちいさい春、見〜つけた」なんて歌われたってピンとこないとは思いますが(ん?ダークダックスがピンとこない?)、実際皆さんは身の回りで小さい春を感じることってありませんか?

ちなみに最近、私が小さい春を感じたのは、

我が家の庭で冬囲いを外した時とか、

外気温+3℃以上が条件のアイドリングストップがかかった時とか。

大学構内を歩いていても、

桜の蕾はまだ硬そうですが、

北国の春を代表するコブシの蕾はここまで大きくなっています。これこそまさに、小さい春。

そして通勤路を歩いていると、

チューリップの葉が元気に伸びてきていて、こういうのも小さい春を感じますね。

日陰に積まれた残雪も、

だんだんと雪解けが進んでいます。

大学構内の桜はまだ開花まで時間がかかりそうでしたが、

場所によっては蕾が膨らんできています。

その足元では早春に咲くクロッカスが花開き、

春の定番“ふきのとう”ともコラボ。こういうのも小さい春を感じさせます。

そして去年の秋、

越冬のために隊列を組んで私の頭上を飛んでいった白鳥達は、

春を迎えてシベリアへの北帰行の途中、田んぼで羽を休めています。目的地まではまだまだ遠いですが、ここでしっかり休んで、そして最後まで頑張って飛んでくれ。

そんな、小さい春を探す私が最近ふと気がついたのは、

薄着になって気になってきた、小さい春ならぬ、小さくならない腹。冬の間の運動不足のせいか、はたまた歳のせいか、一食抜いたぐらいじゃ全然引っ込まないんだよな。

ということで、
「間食は週2回まで、そして天気の良い休日には散歩する」
という小さい目標を、密かに立ててみたのでした。