新生児グループ

 

新生児グループは他診療グループの協力を得ながら、臓器や疾患にかかわらず新生児のすべてを診療しています。

当院は新生児集中治療室(NICU)9床、新生児治療回復室(GCU)12床で稼働し、道北道東地区では当院でしかできない診療(外科疾患、先天異常、体外循環など)をはじめ、同地区の周産期医療の最後の砦として役割を果たしています。
当院の分娩数、入院数とも増加傾向にあり、少子化の中でも我々の果たす役割は高まっています(図)。
また、関連病院の旭川厚生病院は道内唯一の新生児救急車(新生児ドクターカー)を有し、両病院で連携を取りながら地域の新生児医療を担っています。

新生児医療では、集中治療の中にも未来ある赤ちゃんの成長発達のみならず親子としての成長をできる限り妨げない診療姿勢は欠かせません。
当院は2005年にユニセフ・WHOから「赤ちゃんにやさしい病院」の認定を受け、正期産新生児はもちろんのことNICU/GCUに入院をされる母子も母乳育児を通してご家族が自信をもって楽しく育児ができるような支援を多職種で協働して行っています。

 

入院数と分娩数の推移

 

研究テーマ

出血後水頭症の分子病態の理解

乾燥臍帯を用いた一過性骨髄異常増殖症の後方視的検討

新生児期に一過性骨髄異常増殖症と診断されなかったが、後にダウン症関連骨髄性白血病を発症した児の乾燥臍帯から抽出したゲノムDNAを、digital PCR法で解析することで、一過性骨髄異常増殖症であったと後方視的に診断することが可能であった。
(Okamoto T, et al. Pediatr Int. in press)

早産児における網赤血球ヘモグロビン等量(RET-He)の臨床的有用性の検討

網赤血球中のヘモグロビン量は、造血レベルにおける鉄の過不足をタイムリーに評価することが可能で、炎症の影響も受けず、血算検査と同時に測定可能なため、体の小さな早産児にとって非常に有用な検査になり得る。

(二井光麿ら.日児誌、29(1)、33-39、2017)
平成29年度日本新生児成育医学会学会論文賞受賞

鉄欠乏状態検出のためのRET-HeのROC曲線

 

フローサイトメトリーを用いた網赤血球表面トランスフェリンレセプター発現量の測定

胎児新生児発育に与える要因の検討

  • IGF遺伝子多型が胎児胎盤発育に与える影響
  • 胎盤11βhydroxysteroid dehydrogenase type2の活性が胎児発育に与える影響

 

専門医研修施設認定

日本周産期・新生児医学会専門医認定施設

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