種蒔き

まだまだ朝夕冷える日もありますが、最高気温が20℃を超える暖かい日が増えてきました。

通勤路脇の小麦畑も緑が広がり、遠くには雪解けが進んだ山並みが見えます。

医局からもこの眺め。

大学構内の木々も、新緑が眩しい。木漏れ日の中を歩いていると、初夏を詠んだ有名な句、「目には青葉 山ほととぎす 初鰹」が頭に浮かびます。
残念ながら旭川周辺にほととぎすは生息しておらず、初鰹も口にする機会がありませんが、そんな私の周りでも季節は少しずつ、そして確実に、春から初夏へと移ってきています。

そんな晴れて暖かい、でも強風の吹く、ある休日。朝から鼻水とくしゃみに悩まされる、鼻炎持ちの私が取り出したのは、

おくすり袋。で、この中身が何かというと、

一見鼻炎カプセルに見えなくもないですが、実はこれ、モロッコインゲンの種。5月の連休明けから家の畑に石灰、そして「連作障害ノックダウン」を撒いて耕し、今年の家庭菜園の準備を進めていた私。とても天気の良かったこの日、種蒔きをしようと思っていたのでした。

で、今年のラインアップは、

モロッコインゲンに加えて枝豆2種類。そう、豆オンリーです。

これらを、

畑に穴を開け、向きを確認しながら3個ずつ蒔き、

土をかけて目印の札を立て、そして水を撒きます。
ついでに、

この時期になると畑の端っこから勝手に生えてくるアスパラを収穫して、この日の作業は終了。それにしても強風の中で屋外作業を続けたせいか、鼻水とくしゃみがひどい…。この後家の中に戻った私はティッシュで鼻をかみまくりです。
こんな時は、

なまらたっぷりティッシュがあるとありがたい。ちなみに“なまら”とは、私が北海道に来て初めて知った方言の一つで、標準語で言うところの“とても”、英語で言うところの“very”、広島弁で言うところの“ぶち”です。

ということで、今年は豆オンリーで、しかも鼻炎の症状に耐えながら種蒔きを頑張ったので、

この、去年の収穫量をはるかに上回る、なまらたっぷり豊作に期待しているのです。