新旧混在

私の主戦場、大学病院周産母子センターのある4階東病棟に設置されている自動販売機。

私はよくここでお茶を買うのでとっても重宝しているのですが、時々困ることがあります。それは、

向かって右側、新500円硬貨が使えないこと。気合を込めて投入しても、そっと優しく投入しても、結局虚しく“カランコロン”と返却口に返ってくるだけ。なので、向かって左側、旧500円硬貨をはじめとする他のお金を持っていない時は、私はお茶が買えなくて困ってしまうのです。早く新500円硬貨が使えるようにならないかなあと思う反面、職場でかなり“旧”の立場となった私は、「まだまだお前がいないとダメなんだよ」と旧500円硬貨を応援したい気持ちもあって、ちょっと複雑。

そしてお金といえば、

こちらもそろそろ旧紙幣になる予定ですね。新紙幣は来月3日から流通が始まるそうで、それを初めて手にするのはいつだろうと期待する反面、かつて聖徳太子や伊藤博文や岩倉具視の肖像が表舞台から消え去っていったのと同じように、いずれこれらの面々も同じ道を辿っていくのだろうと思うと、やっぱり職場でかなり“旧”の立場となった私は、ちょっと複雑。

さてこちらは、

先日医会・一幼会総会の後に行われた、懇親会・新人歓迎会並びに開講50周年記念祝賀会。教室をゼロから作り上げた大先輩から新人の先生まで、総勢約90名が集まった新旧混在の会で、教室創成期の貴重なお話も、若者の初々しくも立派な挨拶も聞くことができました。この会では“新”でもなく“旧”でもなく、真ん中ちょい“新”寄りだった私は、先輩達に追いつけるよう、そして若者達に負けないよう、まだまだ頑張らねばと思ったのでした。

そして最後は、

今週金曜日に開催予定の小児科ガイダンス。多くの学生、初期研修医の皆さんが集まってくれる予定で、本当に嬉しい限りです。願わくは1人でも多くの人が仲間に加わり、新たな風を吹かせてほしい。

そして、

昇る朝日のように希望に満ちた若者も、

今まさに眩しい活躍をしている中堅も、

そして、そろそろキャリアの終盤を迎えるベテランも、新旧混在で力を合わせ、これからの教室の50年を創り上げていきたいなと思うのでした。