曇り空

ある日の昼下がり、

大学中央玄関前の広場に集まる、教室の先生達。この日は学生の卒業アルバムに載せるための教室集合写真を撮影する日だったのでした。でも、見ての通りあいにくの曇り空。

写真撮影が終わって、解散!ってなった後にようやく晴れ間が出ましたが、この後またすぐに空は厚い雲に覆われました。おまけに風も強ければ気温も低く、写真撮影には向かない日でしたが、お天気だけは仕方ないです。

で、当直明けだった私は写真撮影の後にそそくさと撤収し、

大好きなスープカレー(ライス小)を食べ、

家に帰ると先日植えた豆がもうすぐ発芽しそうな様子を確認し、さてこれからゆっくりしようと思ったところで大学でやり忘れた用事を思い出し、

お天気同様、気持ちも曇り空で大学に逆戻り…。ま、これも仕方ない。やるべき事を忘れていた自分が悪い。

で、そんな曇った気持ちで大学に戻り、駐車場から医局に向かう途中ふと空を見上げると、

太陽の周りに円が見えます。お、なんだ?こんなの見た事ないぞ。

そして、ちょっとテンション上がり気味の私が医局のある7階に着いてみると、

太陽がきれいな円で囲まれています。おー、よく分からないけど、やっぱりなんだかすごいぞ。
で、すっかりテンションの上がった私が、やり忘れた用事そっちのけで、“太陽の周り” “円”でググってみると、これは「太陽付近に上空の薄い雲がかかっている場合、光が上空の薄い雲の中にある氷の粒に屈折して起こる『日暈(ひがさ)』という現象」(気象庁ホームページより)だそうです。低気圧や前線が接近してくると出現する天気下り坂のサインみたいで、それほど珍しい現象ではないみたいですが、私は「初めまして」でした。

その後、やり忘れた用事を済ませた頃にはすっかり日も暮れ、日暈は消えていましたが、

代わりに曇り空の隙間から綺麗な夕焼けが。なんだか私を労ってくれているかのよう。

天気や気持ちが曇り空でも、仕方がないと諦めて、うつむいて下ばっかり見てないで、

時には空を見上げてみるもんですね。