やってみないと分からない

今年の6月、数年間咲かなかった我が家のヤマボウシが、なぜか久々に花を咲かせました。

花びらに見えるのは、正確には総苞片(そうほうへん)と言うものだそうですが、それはさておき花が咲いたということは実がなるということ。

で、9月になると、

見事、赤橙色に熟した実がたくさんなったのでした。この実、見た目はちょっとグロテスクで、帰ってきたウルトラマンに出てくるオイル怪獣タッコングに似ていますが、ネット情報によると甘くておいしく食べられるそう。オススメはジャムで、しかもとっても簡単にできるらしい。

じゃあさっそくやってみましょう。ということで、

脚立に登って収穫し、

水で洗って、

皮を剥いて、

砂糖をまぶして火にかけて、

ザルでこして、

もう一度火にかけたらレモンを絞って、

はい出来上がり。

ヤマボウシのジャムというよりカボチャのペーストに見えなくもないですが、脚立に登るところから出来上がりまで、句読点入れてもわずか68文字。でもネットの情報通り、簡単に作り終わった…というわけではありません。

物置から脚立を出して体を逸らせながら収穫するのは中年の体にはちょっとキツいとか、タッコング似のヤマボウシの実を見る妻の目は険しくなるとか、小さな実の皮を剥くのは意外と時間がかかるとか、ザルでこす作業で翌日筋肉痛になるとか、頑張ったわりに出来上がりの量がビックリするほど少ないとか、実際の苦労はやってみないと分からないですね。

で、話は変わって、こちらは最近始まった医学研究特論で小児科配属となった医学部4年生の皆さん。

あっちでも、

こっちでも、

そっちでも、各自研究課題を与えられ、それに取り組んでいます。

ちなみに医学研究特論とは、医学研究への意識向上を目的としたカリキュラムで、小児科では6つの診療グループに学生さんが1人ずつ配属となり、指導医の下で6週間に渡り基礎研究や臨床研究を行い、最後にその成果を発表するというもの。
は?医学研究?なにそれ?と最初は誰もが思うだろうし、初めての体験で色々苦労もあるとは思いますが、百聞は一見に如かず、百見は一考に如かず、百考は一行に如かず。1か月ちょっとの長丁場ですが、皆さん頑張って下さいね。

で、話は戻って、

この美味さも実際食べてみないと分からない。

全ての苦労が報われるわけではないけれど、まずは一歩を踏み出して、とにかく何でもやってみよう!