甘いな…

青空の下、雪を頂いた旭岳。

今年は観測史上一番遅い初冠雪だったそうですが、来週はもう12月。

やっぱり来るものは来てしまいました。しかも、いきなりこの量。
北海道に来て早30余年が経ちますが、広島県出身の私は毎年思います。この雪なら普通休校でしょって。
でも出勤すると、皆さん何事もなかったかのような顔をして普通に仕事しています。話題的には「積雪」<「大谷選手のホームラン」って感じ。
まあ大谷選手がホームラン打つ日はせいぜい50日ぐらいですが、積雪なんて約半年続くので、そういうものと言ってしまえばそれまでなんですけど。
でもいきなりこれだけ雪が積もると、いまだに私には新鮮かつ驚きの景色に映ります。
北海道人としては、まだまだ甘い…。

で、甘いといえば、先日学会で松本に行った時のこと。

約10年前、松本を観光で訪れた時に食べたりんご“シナノスイート”の美味しさが忘れられないという妻から、「お土産はりんご」と指令を受けていた私。
帰り際、駅直結の土産物売り場でりんごを物色すると、売り場面積の約7割を占め、最も幅を利かせていたのは“名月”というりんごでした。

そういえば、前夜見た松本城も月明かりを浴びていました。
初めましての“名月”だけど、これはきっと長野県が誇るりんごに違いない、と思った私。早速購入して持ち帰って食べてみると、これが甘くてなかなかの美味。で、いい買い物したなと思っている私に妻が一言、
「名月って群馬のりんごみたいだけど…」。

ネット社会の現代、調べれば色んなことが一瞬で分かります。

“名月”の正式名称は“群馬名月”、その名の通り長野県とは何ら関係なく、群馬県で生まれたりんごだそうです。

事前調査が甘いと言ってしまえばそれまでなんですが、世の中には知らない方が幸せなことだってたくさんあります。
しかも後日、旭川市内でも栽培して売っていることまで判明。

私の話を聞いた青山先生が、わざわざ買いに行って写真まで送ってくれました。

ということで、私の長野土産の選択は詰めがちょっと甘かったですが、“名月”の甘みと美味しさは本物、青山史上一番だそうです。

皆様もぜひご賞味あれ。