表舞台

12月になりました。季節が巡るのは本当に早いですね。

出張のため向かった旭川駅では、

16時台にも関わらず、すでに辺りは黄昏時を迎えていました。真っ赤に実ったナナカマドにはうっすらと雪が積もり、冬の訪れを告げています。

駅構内にはクリスマスツリーが登場。年の瀬を感じます。

先日は大学病院でも、

正面玄関前でクリスマスツリーの準備が行われていました。
こうやって休日に舞台裏で準備する方達のお陰で、私達は毎年季節を感じることができるんですね。

ダンボールの中では飾り達が出番を待っています。やっと表舞台に立てる!と、雪だるまが張り切っているように見えるのは私だけ?
ツリーが飾られるこれからの約1か月間、きっと多くの人達の目を楽しませてくれるのでしょう。

そんな冬本番を迎えた旭川ですが、

大学では工事に伴う渡り廊下の通行止めが再開しました。
毎日ここを通って大学と病院を行き来していた私達が取る手段は、

そう、屋外通行一択です。
10月にもあった通行止めの際には、外はまだちょっと寒いぐらいだったんですが、

今はもう冬。
以前この独り言で紹介した、ピンクのうさぎの向かい側で健気に咲いていたラベンダーは、

その存在すら消されてしまいました。自然って厳しいですね…。

屋外を歩くのは50m程度の距離ですが、冬の旭川を舐めてはいけません。
いまだに半袖白衣にサンダル履きのまま足早に移動する強者の姿も見かけますが、この後道は凍るだろうし、雪だって降るだろうし、朝晩の気温がマイナス二桁になる日だってあるだろうし。

そんな中、出番を待つ(?)のは、

さりげなく準備された銀色の防寒シート。
でも、準備して下さった心遣いはありがたいんですが、これを着て大学構内を歩くのってちょっと勇気がいるような気が…。

ということで、「この防寒シートを見るたびに近藤真彦の『ギンギラギンにさりげなく』が頭の中を駆け巡るんだよなー」という、私のしょうもない独り言はさておき、

すでに表舞台に出てキラキラ輝いている雪だるまのように、銀色に輝く防寒シートが表舞台でも輝く日が果たしてやって来るのかどうか。
私はさりげなく見守っていようと思うのでした。