変わったこと、変わらなかったこと

冬の間、出張の移動に公共交通機関を利用する私。
先日、斜里出張のためやってきたのは、

夕暮れの旭川駅。
駅前イオンで食料を買い込み、駅のホームで列車の到着を待ちます。

以前この時間の特急は、旭川駅が始発の「特急大雪」でしたが、今年3月のダイヤ改正で札幌駅始発の「特急オホーツク」に変わりました。

今回、「特急オホーツク」に変わって初めての利用だったので、

撮った写真は鎮座して発車を待つ姿ではなく、

颯爽とホームに入ってくる姿でした。

とはいえ、名前は変わっても走っている車両は変わっていないし、列車内でやることも今までと変わりありません。

ご飯を食べて、流氷ドラフトを飲んで、仕事とうたた寝を繰り返しているうちに目的地の網走駅に到着。
そこから斜里町まで移動し、翌日からがお仕事です。

今回の斜里出張、町内ではインフルエンザが猛威を振るっており、外来はそこそこの忙しさでした。

初日の午後、健診会場への移動で一瞬外には出ましたが、気がつけば一日が終わり、外は真っ暗。

今日も一日頑張った。
そして診療の後には気分転換ということで、町内の散歩に出かけました。

いつもと変わらないコースを歩くと、目に入ってくるのは、

ここ、なかなかスルーできないんだよな。

お店に入り、メニューと睨めっこしていると、先客の若いカップルから注文が入ります。

「すいませーん、味噌ひとつと、醤油ひとつと、チャーハン並で!」

いいなあ、ラーメンチャーハン。
でも、きっと1人じゃ食べ過ぎだな…。

すると、別の女性客からも注文が入ります。

「すみません、醤油チャーシューに、トッピングでネギ、お願いします。」

なるほど、トッピングのネギには、チャーシューの中和効果がありそうです。

ということで、私の結論は、

「すみません、醤油野菜に、チャーハン小で。」

ラーメンチャーハンの罪悪感は、“野菜”と“小”という魔法のワードで見事に相殺されました。
でもこれ、実はいつもと大して変わらない注文で、食べ過ぎなのは明らか…。

ということで、せめてもの償いにと帰りの散歩コースを遠回りに変え、途中ふと空を見上げると、

冬の星座の代名詞、オリオン座が輝いていました。

「この星空は、いつの時代から変わらず輝いてきたのだろうか。
そして、これからも変わらず夜空を彩り続けるのだろうか。」

そんな雄大なことを考えながら、変わらない自分の存在の小ささを、そして、お腹の大きさだけは変わってきたことを、私はしみじみ感じるのでした。