北海道の感覚

先日、運営スタッフの1人として学会主催のセミナーに参加してきました。

やってきたのは、

岡山県倉敷市の、

美観地区の中にある、倉敷アイビースクエア。
ここに、全国から新生児医療を志す若手医師が集まり、2泊3日のセミナーを行いました。
運営側の私にも多くの出会いと学びがあり、とても充実した3日間でした。
参加者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

で、せっかく倉敷までやって来たということで、空き時間を利用して美観地区の散策にも出かけました。

実に美しい街並みです。

本当に風情があって、なんだか懐かしい気持ちにさせてくれます。

いつまでも散策を続けていたい、と言いたいところですが、この日、倉敷市の最高気温は36℃。
北海道の感覚からすると、「暑い」をはるかに通り越し、もう耐え難い感じ。

ということで、早々に日中の散策は切り上げ、

夜や、

早朝にも出直しましたが、やっぱり暑いと感じてしまう。

そういえば、北海道に来るまでは、冬に雪が降っただけで大騒ぎしていたのに、今では最低気温が-10℃ぐらいじゃ「今日はそこまで寒くないな」と思ってしまう。
もうすっかり気温の感覚は、北海道仕様になっているのかな。

そんな私の出身地は、倉敷から電車で約40分のところにある、広島県福山市。
旭川から倉敷まで行くのも、福山まで行くのも、距離的にはたいして変わらない。

ということで、

ついでに実家にも寄ってきました。

そしてこの時思い出したのが、大学生の頃、部活の大会で倉敷に来たついでに私の実家に立ち寄り、さらにそのついでと言って福岡まで旅行に出かけた部活の仲間たちのこと。
この距離を“ついで”と言い切ってしまうのって、北海道の感覚ですよね。
当時の私、この感覚が全く理解できませんでした。

でも今や、

約170km離れた枝幸町への出張は近い方だと感じるし、

約250km離れた斜里町への出張だって感覚的には普通だし、

その斜里出張のついでに裏摩周にまで出かけることだってあります。
60kmちょっとの距離なんて、近い近い。

ということで、北海道に来て早30数年。
もう自分は、すっかり北海道の感覚になっているんだなーと改めて思ったのでした。