学会旅日記 第15回

10月7日〜9日に東京で開催されました、The 22nd Congress of the Federation of Asia and Oceania Perinatal Societies(FAOPS 2023) に参加させて頂きました。FAOPS 2023はアジア・オセアニア地域の周産期医療に関連した国際学会で、様々な国の方が参加されていました。

私はNICU当直を終え、自宅でスーツケースに着替えを詰め込んだ後、旭川空港に向かい、何とか羽田行きの飛行機に乗ることができました。

羽田からはバスに乗り換え、会場のある新宿へ。バスを降りるとそこには当直明けの体には刺激が強すぎる高層ビル街が広がっていました。

幸い会場は新宿駅から徒歩5(都庁のすぐ側)のところにあり、無事に発表用のポスターを貼りほっと一安心。そして初めての国際学会に参加となりました。

当たり前ですが、全て英語でのセッションのため、リスニングのみで全てを理解できるほどの英語力がない私は、スライドを目で追いかけながら何とか理解するような状態でした。1日目終了後はホテルに戻り、ひとり寂しく夕ご飯を食べ、アジア大会のサッカー決勝(日韓戦)をテレビ観戦し就寝しました。

2日目は朝からの参加でしたが、相変わらず英語を聞き取るのに必死で、結構疲れました。その甲斐もあり、韓国や台湾、タイ、マレーシア、カンボジアなどアジア諸国の新生児医療事情について知ることができ大変有意義でした。

そして2日目終了後もひとり寂しく夕ご飯を食べ、ラグビーワールドカップをテレビ観戦し就寝しました。

3日目はいよいよ自分のポスターディスカッションでした。自分の発表内容をまとめたポスターの前に立ち、質問されるのを待つスタイルでした。質問されたらどうしよう・・・、英語で上手く答えられるかな・・・などと思いながら立ち尽くしていると、台湾の先生とモンゴルの先生から質問を頂きました。ちゃんと伝わっているのか甚だ心配ではありましたが、拙い英語でも何とか納得いただいたようでした。

ポスターディスカッション後は、ランチョンセミナーを聞きながらお弁当を頂き、帰りの飛行機に乗るため会場を後にしたのでした。

初めての国際学会、参加するまではどうなることかと思っていましたが、いざ参加してみると、これまでに味わったことのない充実感と達成感で胸がいっぱいになりました。いくつになっても新しい刺激を受けることは大切な事なのだと身を持って感じた3日間でした。

おまけ(ランチョンセミナーのお弁当フォト)

新生児グループ 二井 光麿