教訓

5月のある日、

今年も豊作を願いながら、枝豆の種をポットに蒔きました。

それから数日が経ち、

芽が出たところで畑に植え替えて、さあ、これからの成長が楽しみ、と思っていた6月のある日。

あれ?先っちょがなくなった?

同じように植えたはずなのに、どう見ても左側の枝豆だけ様子が変です。

おかしいなぁと思っていたら、

あれあれ?こっちも先っちょがなくなった?

大丈夫だった右側も、同じような姿になってしまいました。

で、これがなぜかというと、

やっぱり君か。
そう、時々我が家に出没する、野うさぎの仕業だったのでした。

で、こちら、

近所のホームセンターで買ってきて植えた苗も、

同じ運命に。

ついでに、植え直そうと思って再びポットに蒔いたものも、

やっぱり、同じ運命に。

でもこれは、野うさぎが豆科の植物の葉を食べるってことを去年学んだはずなのに、ちゃんと対策をしなかった私が悪い。

ちなみに今年になって、我が家の畑には子うさぎもやってくるようになりました。

すました顔して座っていますが、こう見えて野うさぎは、セキュリティーの甘い枝豆畑のありかをしっかり覚えていて、そして、それをきちんと次世代に伝承しているんですね。

学んだところで、それを活用しなければ意味がない。
そして、得た知識は、次世代にしっかりと継承していかなければならない。

そんな、日常臨床——いや、人生にも通じる教訓について、

私は、近所の空き地でくつろぐ子うさぎを見ながら、しみじみと考えるのでした。