学会土産

季節は駆け足で過ぎていき、大学構内の景色も、

晩秋から、

あっという間に初冬へと変化しました。
根雪になるまでにはもう少し時間がかかりそうですが、寒い日が増えてきましたね。

そんな雪の世界を抜け出して、私が先日訪れたのは、

横浜みなとみらい。

で、ここに何しに来たかというと、

一足早いクリスマス気分を味わうためではなく、

オシャレな夜景を楽しむためでもなく、

学会参加のためだったのでした。

相変わらず、都会の人の多さと歩く速さには圧倒されます。

エスカレーターに大勢の人が吸い込まれていく光景は、田舎者の私にとって非日常。
少し恐怖すら感じてしまいます。

多くの人が整然と列を作って歩く姿を見て、水族館の回遊魚を連想しているのって私だけ?

少なくとも、足を止めてサンタの写真を撮っていたのは私だけでした…。

それはさておき、今回の学会でもいろいろな収穫がありました。

自身の発表で多くの質問をいただき、新たな気づきが得られたり、他の先生方の発表や講演で最新のトピックスに触れたり、全国各地で活躍する友人たちと会って近況報告しあったり。

本当に刺激になりました。

で、そんなふうに私が刺激を受けている間、留守番の先生方には当然迷惑をかけているわけで、感謝の気持ちとしてお土産を買って帰るのは、社会人として最低限のマナーというもの。

そこで今回、まず私が医局の先生たちに選んだのは、

東京ばな奈 ワンダーショコラ。

でもこれ、よく考えたら横浜らしさゼロ。
しかも選んだ理由が「中身の数と箱の大きさと重さ」では、“最低限のマナー”ではなく、“最低のマナー”と言われても仕方ありません…。

ということで、改めてグループの先生たちに選んだのが、

横浜馬車道ミルフィユ。

これなら横浜らしさ満載!と言いたいところですが、実は購入場所は出発直前の羽田空港。
便利といえば便利なんですが、これではネットで買うのとたいして変わらない。

感謝の気持ちとか言いつつ、自分で買ったお土産を自らもムシャムシャと食べながら、「一番のお土産は、学会で得た知識を日々の診療に還元することだから。」などと嘯いている私は、お土産の本質を見失っているような気がしてならないのでした。