雑草

北の大地にも暑い夏がやってきました。最近は最高気温が30℃を超える日も珍しくありません。
そんな北海道の夏を彩る花と言えば、

そう、ラベンダーです。
大学前の道路も、

ずっと向こうまで紫色が続きます。この景色、学生時代から見続けていますが、毎年しっかりお手入れされていて、本当に綺麗な眺めです。わざわざ観光スポットまで行かなくても十分。

ちなみにラベンダーという植物、実に生命力が強いです。我が家の周りでは、

電柱の脇で咲いていたり、

砂利の隙間で咲いていたり。この根性、まさに雑草のようです。

イメージ的には、

こんな感じ。

それにしても、アスファルトを突き破って生えているこの本家雑草の力強さ、まさに「雑草魂」。ちなみに雑草という言葉は、「生命力の強いもののたとえに用いる」(三省堂国語辞典第7版)とあるように、厳しい環境に置かれても立ち上がる、力強さの象徴みたいに使われることが多いですよね。

でも、時に力強さだけではなく、

大学で見かけた雑草の花畑。これはこれで、結構きれいです。ここにハイジとクララがいても違和感なさそう。

こちらは、徒歩通勤途中の道端。

雑草が咲かせる可憐な花たちに、思わず足が止まります。

そしてこちらは、近所の散歩道。

お金払って観光地のお花畑やガーデンを見に行くのもいいですが、これはこれで十分美しい。
誰かに見せようとお手入れされた訳でもなく、たまたま根付いた場所で黙って花を咲かせているだけなのに、その姿を見ると少し心が動かされるのはなぜなんだろう。

どんな環境に置かれても、雑草のように力強く逞しく、ただただ黙って花を咲かせ、そして、それが偶然目に止まった誰かの役に少しだけでも立っている、私はそんな存在でありたい。

なーんてことを考えながら、

今日も我が家の敷地に次から次へと生えてくる雑草を、せっせと抜いて回るのでした。