鬼は外

2月3日は節分でした。

小児科病棟のプレイルームや、

周産母子センターのエレベーターホールなど、

病棟内の色々な所に節分の飾り付けがされていました。

ちなみに節分とは「季節を分ける」という意味だそうで、翌2月4日が立春、つまり暦の上ではここから春が始まります。

そして節分といえば豆まき。皆さんも、「鬼は外、福は内」ってやりましたか?
ちなみに私が幼少期を過ごした広島県では豆まきに炒った大豆を使いますが、ここ北海道では落花生を使うんですね。これ、「ゴミを投げる」、「七夕は8月7日」に並ぶ、私の北海道3大ビックリの一つでした。

私に言わせれば、豆まきするなら、

これじゃなくて、

普通、こっちでしょ。そして豆をまいた後、数え年+1個の大豆を食べる。これが私の知る、節分のお作法です。

完全に大きなお世話ですが、私、北海道の豆まきにはいささか不安を感じています。だって、炒った大豆と落花生を比べると、どう考えても大豆の方が痛そうじゃないですか。落花生なんかで鬼退治できるんだろうか。

しかも、

これは医局の窓からの眺めですが、こんな吹雪の日だったら、鬼を追い出すために家中の窓なんて開けられません。もしこの状況で私が窓を開けたら、部屋でお仕事している先生達に、それこそ鬼の形相で睨まれるに違いない。

天気が良くても、それはそれで問題アリです。

晴天の日は放射冷却現象で気温が下がります。写真を撮ったこの日、旭川市江丹別では最低気温-29.2℃を記録しました。立春とはいえ、今が北海道では一番寒い時期。もしこの状況で私が窓を開けても、やっぱり部屋でお仕事している先生達に、鬼の形相で睨まれるに違いない。

と、こんな感じで北海道の豆まき効果を心配している私ですが、実は鬼が住んでいるのは人間の心の中。ということは、豆が硬くなくても、そして家中の窓を全開にしなくても、自分次第で腹の中の鬼を追い出すことはできるはずですね。

ということで節分の日には、

窓を閉め切った暖かい部屋の中で、落花生(と地ビール)使って腹の中の鬼退治。本来食べるはずの数え年+1個の落花生を、健康を考えて半分ぐらいに控えます。これで食欲の鬼退治は成功?と思っていましたが、隣で妻がぼりぼり食べている落花生にも思わず手が伸びた私。

どうやら人間の心の鬼達は、ちょっとやそっとじゃ退治できない、ずーっと腹の奥底に潜んでいるようです。