エンジョイ・草野球

ある8月の土曜日。

まだ朝の8時台だというのに、気温はすでに30℃を超えています。

わざわざ真夏日を選んだ訳ではないのですが、この日行われたのが、関連施設である旭川子ども総合療育センターとの親善野球大会。10年以上の歴史がある、旭川医大小児科と療育センターとの親善野球。コロナ禍の中断を経て、今年が実に4年ぶりの開催でした。
実は私、野球の試合どころかボールやグローブに触るのも4年ぶりのこと。野球部員だった学生時代なんて、すでに遠い遠い昔の話。ちゃんとボール投げられるだろうか?バットにボールが当たるだろうか?いや、そもそも炎天下で野球やって無事でいられるんだろうか?数日前から週間天気予報をチェックしては、不安な日々を過ごしていました。

そんな気持ちを知ってか知らずか、朝自宅を出る前に妻から手渡されたのが、

経口補水液。うーん、500mlじゃ足りないな…と思っていたら、ちゃんと医局でも2Lのスポーツドリンクをたくさん買ってくれていました。ああ、ありがたやー。

さて、試合前は色々不安のあった私ですが、いざグラウンドに出てみると、

いやー、これだけ天気いいとテンション上がっちゃいます。で、ちょっとだけ外野を走って、短い距離でキャッチボールして、そして休憩。試合に向けて準備よりも体力温存です。
ちなみに我が小児科チーム、教室員だけではチーム編成できなくて、関連病院の先生、コメディカルの皆さん、そして研修医や学生さん達にも助っ人で参加してもらいました。ということで格好はバラバラだけど、気持ちは一つ。

そしていよいよ試合開始の時刻です。

監督の竹口先生の掛け声で気合を入れ、

整列して挨拶したらプレイボール。よっしゃ、元気出して行こう!

とか言いながら、1回が終わった時点で、すでに私を含む複数名は日陰で休憩。気持ちに体がついていかない…。

キャッチャーで出場していたはずの竹口監督は、2回の守備途中で自らギブアップして審判に交代を告げていました。まあ選手起用は監督の仕事なんでしょうけど…。
チーム最年長の私こそ途中で代えて欲しかったんですが、気を遣ってなのか人材不足なのか、1番サードでフル出場でした。結果は3打席ノーヒット。あー、ちくしょー、1本打ちたかったなあ。

で、結果はご覧の通り。療育センターの皆様とも話し合い、怪我人が出る前に4回で終了です。5対8で負けちゃいましたが、無事試合を終えられてよかった。

でも実は問題はこの後で、数日間は体の痛みに悩まされることになるのです。そして体の痛みが癒えた頃には、試合直後に「来年活躍するために今から体を動かしておこう」と心に強く誓ったことなんて、すっかり忘れ去ってしまっているのでした。
これじゃあ来年もノーヒット!?