若手関連病院日記 第3回

富良野協会病院 小児科の寺尾です。

当院は、富良野市はもとより、上富良野町、中富良野町、南富良野町、占冠村の富良野医療圏に加え、空知総合振興局にある芦別市などから子どもたちが受診してきます。富良野駅からは歩行者専用道路である「ポッポブリッジ」を渡ればすぐのところにあります。

当科は角谷院長、藤保副院長、大久保主任部長、そして私の4名が小児科専門医として、地域の子どもたちと保護者の皆さんを支えています。

私は毎月多くの入院患者さんと向き合っています。感染症を専門とする角谷先生の指導を頂き、全国的な流行となったヘルパンギーナやRSウイルス感染症などを診察しています。生まれたばかりの赤ちゃんの心臓が問題ないか、循環器専門の藤保先生と一緒に超音波を当てることもありました。アレルギーの専門である大久保先生のもとで気管支喘息に対する指導や食物負荷試験などの機会も頂いています。

そのほか、富良野医療圏唯一の小児科であることを生かし、当地における感染症をテーマにして、11月に名古屋で行われる日本小児感染症学会での発表を目指しています。

当院に勤務する研修医の中には、当科での研修を選択していただき、子どもの末梢静脈路確保などの手技を身につける方もおります。子どもたちと保護者の皆さんを助けてくれる医師がひとりでも増えることは、本当に嬉しいことです。

これからも、富良野医療圏に住む子供たちと保護者の皆さんを支えられるよう、研鑽を重ねてまいります。